一般財団法人 

備前市
文化芸術振興財団
Bizen City Cultural Arts Foundation

一般財団法人備前市文化芸術振興財団は、令和5年4月18日、市民の個性豊かで活力のある地域社会の発展に寄与することを目的に発足いたしました。

3つの日本遺産がある文化のまち・備前市

1.【閑谷学校】平成27年4月24日、「近世日本の教育遺産群 -学ぶ心・礼節の本源-」として日本遺産第1号に認定。

2.【備前焼】平成29年4月28日、古来の陶磁器窯のうち、中世から現在まで生産が続く代表的な6つの窯(瀬戸・常滑・越前・信楽・丹波・備前)が「きっと恋する六古窯 -日本生まれ日本育ちのやきもの産地-」として日本遺産に認定。

3・【北前船】令和4年7月29日、「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間 ~北前船寄港地・船主集落~」として備前市が日本遺産に追加認定。

閑谷学校
Shizutani School

 岡山藩主池田光政は、儒教による仁政を実現するため、寛文10(1670)年に郷校(学)・閑谷学校を創建しました。

 学校では庶民の子弟や他藩の好学者まで受け入れ、まことに開放的なものでした。科目は儒学の正統である朱子学を中心として教育が行われ、近世前期における儒学中心の教育の特質をよく表したものと言えます。

 学校建築としては唯一国宝に指定されている講堂をはじめ、備前焼屋根の建造物群は、実に堂々としてその威容を誇り、周囲の緑豊かな環境に溶け込み、見事な景観美を形成しています。

 国内で現存する最古の庶民教育の殿堂といわれた閑谷学校は、学校の模範として全国から多くの遊学の徒が訪れるなど、近世郷校(学)の代表的遺産として今日に至っています。

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北前船
Northern-Bounded Ships

 江戸時代、北海道・東北・北陸と西日本を結んだ西回り航路は経済の大動脈であり、この航路を利用した商船は「北前船」と呼ばれていました。北前船は、米をはじめとした物資の輸送から発展し、船主自身が寄港地で仕入れた多種多様な商品を、別の寄港地で販売する買い積み方式により利益をあげたことから「動く総合商社」と形容されました。

 備前市には、北前船が寄港した、全長約130メートルに及ぶ 国登録有形文化財「大多府(おおたぶ)漁港元禄防波堤」のほか、寄港した片上港周辺が描かれた絵図「片上八景」、「灯篭堂」などが現存しています。

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備前焼
Bizen Pottery

 備前焼は、千年の歴史をもつ焼き物で、釉薬を使わず、絵付けもせずに高温で焼く「土と炎の芸術」です。

 備前焼の素朴さが、侘び寂びの美意識に通じるところが多くの茶器や茶陶として愛用され、また、堅くて割れにくいため、庶民の日用品として大人気に。1982年に国の伝統的工芸品に指定されるなど、現代にも親しまれています。

 長い歴史の中で、その先人たちの心と技術を受け継ぐ現代の名工として5人もの人間国宝を輩出しています。


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